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産業医が教える健康経営はじめの一歩

健康経営ノウハウブログ編集部
2019/02/14 12:00:00

企業の産業保健を考える立場である産業医は、各社で行っている健康経営をどう見ているのか。世界的に有名なIT企業から大手アパレル、ハウスメーカーなど幅広い企業で産業医を務めながら、年間100本以上の研修・講演を実施し、昨年9月にはビジネス書「マネジメントはがんばらないほどうまくいく」を出版した三宅琢先生にお話を伺いました。

 

 

元気がない社員がなぜ増えているのか

社員を人材ではなく「人財」と捉え、経営戦略の中で人を重視している企業とそうでない企業の差が、社員の元気度にも表れています。

経営者は売上を見ていますが、社員の「元気」や「幸せ」が経営に結びついていると理解できている人は多くありません。

「社員の幸せや健康って福利厚生の話でしょ。」

「うちはそれなりの福利厚生サービス入れてるよ。」

とか、そういうことではなく、本当に今いる人材に戦略的な投資をしていかないと、このままでは、人材不足で会社が潰れちゃますよ、という話なのです。従業員一人一人のマンパワーが十分に発揮されている生産性の高い組織環境では、社員が元気に勝手に、健康で前向きな働き方をしていますからね。

 

どうすれば元気な社員が多い会社になれるか

中長期的な人財投資の考え方が重要です。それは、金額の大小ではなく、質の問題です。社員のための福利厚生は、キャッシュに余裕があるからやると考える会社も多いですが、その逆です。

実際に、ハッピーフライデーという制度で綺麗な社食を開放して毎週末100円で飲み放題を実施している企業がありました。

午後4時過ぎから部門の垣根を越えたコミュニケーションがとれていて、それすごくいいなーと思っていたら、売上が下がった瞬間、その施策がなくなってしまったのです。当然、社員のモチベーションは下がりました。社員を大切に想う会社なら、売上が落ちて、現場にネガティブな感情が湧き出ている時だからこそ、100円飲み放題を続けるべきです。

なぜなら、そのことで社員の気持ちが救われますし、その会社からの後押しが社員の更なる挑戦への動機づけになるのですから。売上が下がっている時だからこそ、飲み放題を50円にするから一緒に頑張ろうよ!と言える経営者だと素晴らしいですね。

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健康経営のはじめの一歩はなにから始めればいいのか

答えはシンプルです。社員がもっと前向きに働くためには何が必要なのか?を社員に直接聞くことです。それは、コミュニケーションの活性なのか、自身の健康なのか、新しいルールなのか。「何があったら幸せですか?」と聞いてみてください。

残念なケースとしては、ある社長が他の会社で健康経営の話を聞き、「うちの会社でも健康経営を始めます。社員の健康を考えて食堂をヘルシーメニューに変えます」と言い出しても、

「それ、誰が求めているんですか?」と社員が思った瞬間に、会社が期待する生産性やモチベーション向上には繋がらなくなってしまいます。

では、どうすれば良いかと言うと

「健康経営のために予算を取ります。使い方は皆さん次第です。皆さんなら何が欲しいですか?」

と、最初に社員全員にアンケートをとるだけでも効果的です。自分の給料上がらなくても、会社が社員の働く環境を良くしようとしている、しかも自分の意見が経営層に通ったとなるとみんな凄くやる気になりますよ。もちろん、アンケートを取って終わりではなく、結果を基にできることを実施していくことが必要です。

 

加えて自社の健康課題とリンクさせていくことも重要です。

それぞれの会社で社員の健康課題は異なるので、健康保険組合のデータから読み取れるニーズや、本当の意味で生産性が上がるものをつけ加えるといいです。

三つやるとしたら、一つ目は社員がうれしいこと、二つ目は健康リスクの解決施策、三つ目は社員からのジャストアイディア施策です。例えば、新入社員A君が考えたアイディアが面白かったのでやってみようとか、入社2か月のB君が考える会社のこれからを経営層にプレゼンさせてみようとか、うまくいかないこともあるでしょうが、その社員のモチベーションはすごく上がりますよね。もしかしたら二年後、その社員はチームのエースになっているかもしれません。

つまりは、経営者が社員の可能性を信じているか?が重要なのです。

 

 

三宅先生にとって健康経営とは

健康経営は経営者が本気で社員と向き合うことの重要性に気づくことだと思います。

社員一人一人の能力や実力が十分に発揮できて、この会社で働くことで、その人の人生がより豊かなものなるよう健康的に働くための環境整備をしていきますと、社員に約束することではないでしょうか。

今後は「売上がいい会社は健康経営しているよね」ではなく、「健康経営やっていない会社は売上が上がらないよね」となっていくと思います。経営者も社員も、本気で自身の心と身体の健康(ウエルビーング)の重要性に気がついたら、自ずと働き方も変わってきますし、協力する体制や仕組みつくりにも変化が出てきますよね。

従業員の健康を経営的視点で捉え、戦略的に福利厚生が機能すると健康経営は加速し、「働く」はもっと良いものになっていくのではないでしょうか。

 

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 三宅琢先生 プロフィール

2005年東京医科大学を卒業。2012年東京医科大学大学院修了。2014年東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学特任研究員。医学博士、日本眼科学会眼科専門医、日本医師会認定産業医・専攻医、労働衛生コンサルタント、メンタルヘルス法務主任者。株式会社Studio Gift Hands代表取締役、公益社団法人ネクストビジョン 理事、東京大学政策ビジョン研究センター 客員研究員。

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